お姉ちゃん
生きている。今日も今日とて生きている。
それが辛い。
なぜ自殺は毎回上手くいかないのか。なぜ父親は私を殺しかけて殺さなかったのか。
そんなことを考える。
アホか。アホだ。そんなこと考えたってどうにもならない。
話が変わるが私は長女だ。弟がいる。また、父も長男で母も長女で母に関してはその上、若いうちに結婚してすぐ私を生んでいる。おかけでどこに行っても1番上のお姉ちゃんだ。
あぁ、父方のはとこは年が上の人もいたか。ほぼ会わない上に年が離れてるので印象あまり印象にないけど。
他の周りにいた子は母の友達の子、親戚の子(会ったことあるのははとこぐらいまでだからそれより先は知らない)はみんな年下だ。
毎年、祖父母が旅行に連れていってくれた。祖父の仕事仲間の旅行だ。そこでも子供の中では私が1番年上だった。
そうなると私は必然とお姉ちゃんとなる訳でお世話係になる訳だ。
私もお姉ちゃん、欲しかったなぁ。叔母じゃなくてお姉ちゃん。お兄ちゃんでもいいけど。
常に1番上のお姉ちゃんなんて嫌だ。
なんで私が触ってもないオモチャまで片付けなきゃならんのだ。なんで私の関わりの無いことにまで尻拭いをせんとあかんのだ。
弟は優しく頭がそれなりによく絵もうまい。運動神経だって抜群だ。完璧かよ。完璧だよ。
夢だった甲子園出場も叶えた。
よく弟と比べられる。やめてくれ。
私は優しくもなければ頭もわるいし絵も下手だし運動神経0だよ。
50m走は常に学年最下位だった。
部活と習い事でしてた剣道も部内最弱だったよ。
長所なんて何も無いし、夢なんてあったことも無い。
こんな二人が血が繋がってるんだ。製造元は同じなんだよ。
同じなのにどうしてここまで違えるのか。もはやすげーよ。
でも、だからこそ苦しいよ。すぐみんな比べる。
弟はあんなに出来るのに私は何も出来ない。
中学の同級生にも言われたよ「お前の弟は勉強も出来て運動も出来るのにお前は何も出来ねーな」って。ほっといてくれよ。お前なんかに言われなくとも知ってるよ。
そういえば、同い年の幼なじみともよく比べられたな。
幼なじみは要領が良くて私は要領が悪くて。
なんでみんな比べるんだよ。ほかっといてくれ。
それが無理ならもういっそ殺してくれよ。