あーたろのゆるりと。

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ライブハウス

高校の時にライブハウスに通っていた。

 

バンドが好きで、あの空間が大好きだった。

比喩とか比喩とか大袈裟とかでなくライブに行く為に生きてた。

 

 

数日続けて行く時もあったし、毎週ライブハウスに行ってる月もあった。学校帰りに駅で私服に着替えて行った時も数え切れないほど何度もあった。

 

有名なバンドのライブも無名なそれこそデモCDを自分たちで作ってるようなバンドのライブも行けたいと思ったら行ってた。

 

 

無名なバンドのがチケットは簡単にとれるし、安いし、バンドによってはライブの回数も多いし、他にもいろんな理由があって有名なバンドのライブより無名なバンドのライブのがたくさん行ってた。

 

 

あの時は本当にライブのために生きてた。

 

死のうとしても今度あのバンドのライブがあるから行かなきゃ。そうおもって死ぬのを辞めたりしてた。

 

 

無名なバンドばかり集まるライブハウス主催のライブはライブハウスが人で一杯になる訳もなくすごく空いていた。フロアにいる出演者と客の区別がつかないこともあれ?出演者のが客より多くない?wwなんてこともあった。

 

バンドとバンドの間には次に演奏するバンドの準備時間があってその時間、フロアにいる人は椅子や段差に座ってたり立ってドリンク飲んでたり誰かと話してたり携帯いじってたりバラバラだった。

 

 

準備をしていたバンドが1度舞台から去ってバンドの登場曲が流れるとフロアにいる人はみんな立ってステージを見た。

バンドの演奏が始まってもどんなに激しい曲だろうとモッシュはほぼおきない。おきても人数が少ないので夏フェスとかであるようなモッシュにはならない。数えれる人数だけのモッシュ

 

 

演奏中は体を音楽に合わせて揺らしてる人、棒立ちでただステージを見てる人、足でリズムだけ取りながら聞いてる人、サビで手を上げる人、様々だった。

よく聞くライブの一体感なんてものは多分、そこには無かった。

 

自分が目当てできたバンドの演奏の前後以外はフロアに居なくて受付とかある所にいる人も多かった。それはなんだか少し悲し様な勿体ないような気がしていた。

 

 

それでもあの場所にいた人達はみんな音楽が大好きだったと思う。表現の仕方、楽しみ方そういったモノは違っても音楽が大好き。ただそれだけは共通していた気がする。

 

 

あの場所が、あの空気が、あの雰囲気がとても好きだった。死ぬのを辞めるぐらいには大切なものだった。